2011年3月、私は、福島第一原…
原発再稼働より何より、すでにある使用済み核燃料17,000トンをどうするのか…
行き場がないのはそればかりではない。フランスなどで再処理してもらい、日本に送り戻されるのを待っている「死の灰」も、フクシマの原子炉から溶け落ちた核燃料の塊も、廃炉が決まって解体される廃材も、10万年は隔離されねばならないというのに、その処分方法はは、何も決まっていない。中途半端に地上に保管される限り、大地震、爆発、火災、テロ攻撃があれば、一触即発。日本列島は、核の地雷の上にあるようなものだ。脱原発派も、原発ベースロード電源派も、核のゴミ最終処分場が急務だという点では異論はあるまい…。
日本の有識者たちは、今の科学では不可能だから、仮保管して、後始末は未来に任せればいいと言う。政治家も、国民も、難しいことには蓋をして、先送りにしてきた。他の国はどう考えて、どう行動しているのだろう。高レベル放射線廃棄物の最終処理場を順調に操業する国はまだない。それでも、原発を保有する先進国は懸命に挑んできた。突然、こうした試みを見ようと、日本の政治家や官僚や学者の視察旅行が増えた。だが、一般市民がこうした場所を視察することは難しい。だからこそ、世界に散らばる私たちが、写真や映像を駆使して伝えたい。
日本政府は、昨年、「国が決める」と方針変更。来年早々には、経産省が候補地を公表するという。もう待ったなし!「知らなかった」ではすまされない。
国語教材にもなった原発事故小説(ドイツ児童文学賞受賞)の著者グドゥルン・パウゼヴァングさんに聞く
「脱原発・脱被ばく」を総選挙の争点に 国際女医会でも問題視された日本政府の被ばく対策
ドイツ:人生で一番長い休暇
世界コロナ日誌③
トランプ大統領が導く海図なき船出(下)――米国から うやむやになる社会規範
8000キロ以上離れたドイツで考える『フクシマ 7年』
ギリシャ:模範的と評価されたスピード対応
世界コロナ日誌⑮
ハンガリーから西側へ
冷戦終結への道筋をつけた「汎ヨーロッパ・ピクニック」
「喜びを通して力を」
未完成に終わったナチス時代の夢のリゾート
子どもの人権を守れない日本は、価値を共有できる国?
世界コロナ日誌㉗欧州:新型コロナとの「戦い」で軍が活躍。戦闘でも、平和維持活動でもない、軍のコロナ貢献
あれから75年ー改めて原爆ドームを見つめて
フィンランド:国民も政府も困難を乗り越え駆け抜けた日々
世界コロナ日誌㉖